「これからサッカーを始めたい」「子供がサッカーをはじめた」など、サッカーについて知識を習得するタイミングというのは様々かと思います。
サッカーについて知っていく中で、やはりポジションについてのことを知らずに過ごすわけにはいきません。
ということで今回は、サッカーにおいてのポジションについて、役割や求められるスキルを見ていきます。
「【基礎的ルール】ポジションの人数は決まりがない?」
実を言うと、ゴールキーパーは1人と決まっていますが、ゴールキーパー以外のポジションはチームの戦略や考えによって変わってきます。
そのため「あのチームとこのチームではMFの人数が違う」ということもあるわけですね。
そういった違いも含めて見てみると、少し違った観戦もできるかもしれません。
次の章では具体的にポジションの役割を見ていきますが、こうしたところも含めて見てみるとひと味違う面白さが見えてくるでしょう。
「細かく分類!サッカーのポジションはどのように分かれている?」
さて、「ウイニングイレブン」というサッカーゲームがあるように、1チーム11人で行うスポーツがサッカーです。
その11人のなかで「ゴールキーパー」や「フォワード」などポジションが分かれているわけですが、それぞれどのような役割を持つのか、解説していきます。
「点を取ることが一番の仕事、FW(フォワード)」
相手チームのゴールに一番近く、自分のチームのゴールキーパーから一番遠いところに立つ、フォワード(以下、FW)。
相手のゴールに一番近いため、「点を取る」ということが最大の仕事。
そのためシュート力だけでなく、足の速さなどといった力も必要です。
チームを助ける仕事。時間を作ったり、チーム前線で体を張ることが重要です。
近年では、特徴がある選手が多く出ています。
例えば、身体を張りチームを助ける 岡崎慎司選手や大迫勇也選手
前線からプレスをして助ける選手 前田大然選手や古橋享梧選手など
「たくさんの役割を持つ、MF(ミッドフィルダー)」
コートの中央部を支えるのがこのミッドフィルダー(以下、MF)。
時に攻撃、時に守備と、試合の展開によってたくさんの役割があります。
自分がシュートを打ってゴールを狙うこともありながら、守備の際には相手のMFをマークするといったこともしなければならないため、攻撃と守備の両方に大きく関わるポジションといっていいでしょう。
またMFのなかでも「ボランチ」や「サイドハーフ」など細かく分けられていて、「ボランチ」はどちらかというとコートの中心部にいて、判断力に長けている必要もあります。
「ウィング」とも呼ばれる「サイドハーフ」はコートの左右を固める役割で、左右から攻め上る力が必要です。
そのため「サイドハーフ」には足の速い選手が必要になってくるわけです。
それからFWの一つ下には「オフェンシブFW」と呼ばれる選手が位置しており、司令塔としての役割も大きく、エースナンバーを背負う選手が多いところ。
日本代表でいうと、中田英寿選手が中村俊輔選手など、誰もが知るスターですね。
「ゴールを守ることが仕事、DF(ディフェンダー)」
ここまでは攻撃に重点を置いたポジションの解説でしたが、ここからは守備に重点を置いたポジションの話。
自分のチームのゴールを守る、ディフェンダー(以下、DF)についてです。
この場合にはコートを走り回ってもばてることのないスタミナ力に加え、「どこを守るべきか」という判断力も大切。
そして「センターバック(CB)」と「サイドバック(SB)」の2つに分けられていて、CBは相手チームのFWをマークする必要があるほか、ヘディングでの競りに打ち勝つ必要があるので、長身の選手が起用されやすい傾向にあります。
またコートの左右を固めるように布陣をしているのがSBで、特に運動量があるポジション。
こちらも攻撃と守備の両方に対応できることが求められます。
「最後の砦、GK(ゴールキーパー)」
サッカーのルール上、唯一手を使って良いとされているゴールキーパー(以下、GK)。
横は約7メートル、縦は約2.5メートルあるゴールですので、やはり長身の選手は選ばれやすく、手足のリーチがある選手が必要です。
もちろん反射神経なども必要ですが、ボールの位置や味方の人数などの情報をもとに、「自分がどこにいればよいのか」というところをしっかりと判断する必要もあるのです。
状況の分析力も求められるということになりますね。
「まとめ ポジションによって役割や適性に違い」
ここまで、サッカーのポジションについて、それぞれの役割を解説してきました。
フォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダー、ゴールキーパーという大きく分けて4つのポジションがあり、そのなかでもまた細かく分類されているものもあります。
基本的にはゴールキーパーとミッドフィルダーが攻撃の軸、そしてディフェンダーとゴールキーパーが守備の軸といった印象になっています。
そしてそれぞれ持久力や足の速さ、判断力など求められるスキルは少しずつ違っていますので、チームを構成する際には、体格といったところも含めて「誰がどのポジションに向いているのか」というところを吟味する必要があるでしょう。