テニスは同じ製品のガットでも様々な太さが用意されています。
初心者の方はもちろん、経験者の中にも「ガットの太さで何が変わるの?」と疑問を抱かれている方は多いです。
この記事では、そんなガットの太さによる違いについて解説していきます。
自分に合った太さのガットを選ぶことで、玉の打ちやすさも全然変わってきますよ!
ガットの太さによる違い
テニスのガットは1.25mmが基本的な太さとなっています。
ここでは1.25mm未満の太さを細いガット、1.25mm以上の太さを太いガットとして、それぞれの特徴を紹介します。
細いガット(1.25mm未満)の特徴
太さ1.25mm未満の細いガットの特徴は主に3つあります。
・小さな力で力強い玉を打てる
・スピンをかけやすい
・ガットが切れやすい
小さな力で力強い玉を打てる
細いガットは反発力が高くなっており、小さな力でも力強くボールを弾けます。
自分の筋力で玉を打つというよりも、ガットの反発力で跳ね返すというイメージです。
ただし、反発力が強いことからガットからすぐに玉が離れてしまい、力強い玉がきた時にミスショットになりやすいです。
スピンをかけやすい
細いガットはスナップバックによって、玉にスピンをかけやすいです。
ガットには玉を打ったときに反動で少し動き、元に戻ろうとする性質があります。
この性質のことをスナップバックといい、細いガットほど、このスナップバックは起きやすいです。
ただし、力強い玉が来たときにラケットの面が下向きに動きやすいことからネットにかけないよう注意が必要となります。
ガットが切れやすい
ガットが細いということは、当然切れやすさに直結します。
ガットの種類ごとに張り替え時期の目安がありますが、この目安を待たずして切れてしまうことも多いです。
張り替え時期の目安 | |
ナイロン | 3ヵ月 |
ナチュラル | 3ヵ月 |
ポリエステル | 1~2ヵ月 |
太いガット(1.25mm以上)の特徴
太さ1.25mm以上の太いガットの特徴も主に3つあります。
・打感が強く残る
・コントロールしやすい
・ガットが切れにくい
打感が強く残る
太いガットほど反発力が小さくなるため打感が強く伝わってきます。
ガットが玉に当たったときの撓みが小さくなることも一つの要因です。
コントロールしやすい
太いガットは玉をコントロールするのに長けています。
先ほども述べたように、太いガットほど反発力が小さいことから玉が飛びにくいからです。
たとえ力強い玉が来たとしても反発しないため、ベースラインを超えてアウトしにくくなっています。
ガットが切れにくい
細いガットよりも太いガットは切れにくいです。
同じ製品の細いガットと太いガットを同時期に使い始めた場合、ほぼ間違いなく細いガットの方が先に切れます。
自分に合ったガットの太さの選び方
ガットの太さによる違いを理解できたところで、自分に合ったガットの太さを考えてみましょう。
先ほどの細いガットと太いガットの特徴から、それぞれのおすすめの方をまとめてみましたので参考にしてください。
細いガット(1.25mm未満)がおすすめの方
・スタミナを抑えたプレイをしたい方
・スピンをかけたい方
・女性や小柄な男性の方
太いガット(1.25mm以上)がおすすめの方
・耐久性を重視したい方
・ハードな打感が欲しい方
・安定して強いショットを打ちたい方
太さ別のおすすめのガット【現役スポーツ店員厳選!】
ここでは細く張りたいガットと太く張りたいガットのおすすめをそれぞれ紹介していきます。
現役のスポーツショップ店員だからこそご提案できる最高のガットとなっています。
・細く張りたい方に!YONEX ポリツアープロ
・細く張りたい方に!ソリンコ ハイパーG
・太く張りたい方に!バボラ タッチトニック
細く張りたい方に!YONEXポリツアープロ
太さ | ・1.15 mm ・1.20 mm ・1.25 mm ・1.30 mm |
色 | ・フラッシュイエロー ・ブルー ・グラファイト (1.25mmと1.30mmのみ) |
定価 | 2,300円(税抜) |
YONEXのポリツアープロは多くのテニスプレーヤーに愛される定番ガットの一つです。
このガットの特徴を一言で表すとすれば「バランスが良い」です。
反発力が小さくてスピンの効いたボールを打てますし、打感が柔らかいことから小さい力で打ち返せます。
細いガットを使用する場合は反発力と打感のどちらかが効きすぎると使いずらいのですが、その心配がありません。
これから初めて1.25mm未満の細いガットを使用するという方におすすめのガットです。
細く張りたい方に!ソリンコ ハイパーG
太さ | ・1.05 mm・1.10 mm・1.15 mm ・1.20 mm ・1.25 mm ・1.30 mm |
色 | グリーン |
定価 | 2,500円(税抜) |
ソリンコのハイパーGは1.05mmという超極細の太さまで用意してあります。
正直1.05mmまで細いガットを使用される方は少ないですが、細さにこだわりのある方に重宝されています。
同じ細さの製品と比べると控えめな反発力と硬い打感が持ち味で、細いガットでも力強い玉を打てます。
もちろんスピンをかけた軌道高めの玉も打てるため戦術の幅は広いです。
ある程度細いガットに触れていてもっと細いガットが欲しいという方におすすめのガットです。
太く張りたい方に!バボラ タッチトニック
太さ | ・1.30 mm・1.40 mm |
色 | ナチュラル |
定価 | 5,500円(税抜) |
バボラのタッチトニックは「ナチュラルガット」と呼ばれる高価な素材で作られています。
太いガットなはずなのに打感が柔らかくて小さい力で力強い玉を打てる優れものです。
ガットからすぐに玉が離れるわけではなく、玉持ちも良いためコントロールもしやすくなっています。
コントロール主体だけど力強い玉も打ちたいという欲張りな方におすすめのガットです。
まとめ
この記事ではガットの太さによる違いについて解説してきました。
細いガットと太いガットでは反発力や打感、耐久性などに大きな違いがあります。
それぞれの特徴を把握した上で、自分に合った太さのガットを選んでみてください。
自分に合った太さのガットだと玉の打ちやすさが驚くほど違いますよ!
細いガット(1.25mm未満)がおすすめの方
・スタミナを抑えたプレイをしたい方
・スピンをかけたい方
・女性や小柄な男性の方
太いガット(1.25mm以上)がおすすめの方
・耐久性を重視したい方
・ハードな打感が欲しい方
・安定して強いショットを打ちたい方