「小学生の球速を上げるには、何をすればいいの?」
「筋トレをさせても大丈夫?」
「投げすぎが心配」
そう思って調べていませんか。
結論から言うと、小学生の球速アップは、「投げ込み」より「体の使い方」と「安全な投球数」を先に整えるのが基本です。
成長期の肩やひじは、投げすぎの影響を受けやすいためです。
専門家は、投げる量を増やさずに、下半身・股関節・胸郭など、体の土台を整える練習を紹介しています。
この記事では、球速アップの練習の例と、投球数の目安、安全な進め方をまとめます。
この記事で分かること
- 球速アップの土台になる3つの練習の例
- 投球数の目安(連盟と医学会の2つ)
- 成長期に気をつけたいこと
- 球速の測り方
球速アップの前に|まず「ケガをしない」を優先する
成長期の子どもは、肩やひじを痛めやすい時期です。
スポーツ安全協会の野球の傷害予防ページでは、不適切な投げ方(いわゆる「手投げ」)で、肩やひじに負担が集中すると紹介されています。
あわせて、成長期は柔軟性が低下しやすいため、全身の柔軟性を高め、不良な動きを直すことが大切とされています。
姿勢が悪い(猫背)と、障害のリスクが上がるとも紹介されています。
球速を上げたい気持ちがあっても、痛みを我慢して投げ続けるのは避けてください。
痛みがあるときは、投げるのをやめて、医療機関に相談してください。
投球数の目安
投球数には、いくつかの目安があります。
| 出典 | 対象 | 目安 |
|---|---|---|
| 全日本軟式野球連盟(2026年の制限) | 5年生以上 | 1日70球・週210球 |
| 全日本軟式野球連盟(2026年の制限) | 4年生以下 | 1日60球・週180球 |
| 日本臨床スポーツ医学会の提言(1995年) | 小学生(全力投球数) | 1日50球・週200球 |
連盟の数字は、試合での投球制限のルールです。
医学会の数字は、全力で投げる球数について、障害を防ぐための提言です。
同じ提言では、1日に2試合登板することは禁止すべきとされています。
また、全力投球が1日50球以上、または週200球を超える選手は、障害の発生率が明らかに高いと報告されています。
練習でも、数字を目安に、投げすぎないようにしてください。
球速アップの3つの土台
First-Pitchの記事では、専門家が、小学生向けの「投げない練習」を紹介しています。

① 横向きジャンプ(ラテラルジャンプ)
野球アカデミー「NEOLAB」を運営する内田聖人さんが紹介している練習です。
着地した側のおしりに力をためるイメージで、すばやく横にジャンプをくり返します。
投げるときの、横への体重移動の動きを強くするための練習とされています。
ジャンプの練習には、ラダーがあると、足を置く場所が分かりやすくなります。
② 股関節の使い方(ヒップヒンジ)とスクワット
理学療法士で、野球塾「PPA」を運営する伊藤聡希さんが紹介している練習です。
股関節を、ちょうつがいのように折りたたむ動きを覚えます。
そのうえで、スクワットで股関節まわりの柔軟性を整えます。
体重移動のスピードを上げ、地面から力をもらうための土台になるとされています。
小学生は、股関節ではなくひざを曲げてしまい、体重が乗りにくい傾向があるとも指摘されています。
③ 胸郭のエクササイズ
関メディベースボール学院の総監督、井戸伸年さんが紹介している練習です。
1メートルほどの棒を背中で挟み、顔と下半身を動かさずに、上半身だけを回します。
上半身と下半身を分けて動かす感覚を覚え、手投げを防ぐための練習とされています。
棒は、トレーニングポールがあると、長さがそろって使いやすいです。
どの練習も、効果の出方には個人差があります。
数字(何km/h上がる、など)を約束するものではありません。
練習の進め方
回数は少なめから
最初は、1種目を数回から始めて、フォームを意識してください。
疲れてフォームが崩れたら、その日はやめましょう。
保護者とコーチが見守る
Spo-Anのページでは、監督・コーチ・保護者が連携して、選手の体調や練習量を管理することが大切とされています。
球数や痛みの有無は、記録しておくと安心です。
普段の姿勢にも気をつける
ゲームや勉強のときの姿勢も、猫背にならないよう気をつけてください。
練習用品は、スポーツ用品店でも探せます。
在庫や価格は店舗・時期で変わるため、購入前に公式ページで確認してください。
球速の測り方
球速は、スピードガンで測ることができます。
測るときは、条件をそろえると、変化を比べやすくなります。
スピードガンがあると、家でも球速を測れます。
- 同じ距離で測る
- 同じボールで測る
- ウォームアップのあとに測る
- 測る回数を決め、投げすぎない
球速の平均や、学年ごとの見方は、「小学生の球速平均は?公式データの有無と学年別の見方・測り方」で整理しています。
年代ごとの練習の考え方は、「ゴールデンエイジ」の記事も参考になります。

よくある質問
小学生に筋トレは必要ですか?
筋トレが必要かどうかは、年齢や体の状態によって変わります。
この記事では、重りを使う練習ではなく、体の使い方を覚える練習を紹介しています。
不安なときは、指導者や医療機関に相談してください。
何球まで投げてもいい?
連盟の2026年の制限では、5年生以上で1日70球・週210球です。
4年生以下は、1日60球・週180球です。
医学会の提言では、全力投球は小学生で1日50球・週200球までとされています。
球速はどれくらい上がる?
個人差が大きく、数字は約束できません。
まずは、ケガをしないことを優先してください。
痛みがあるときはどうする?
投げるのをやめて、医療機関に相談してください。
ルールが分からないときは?
「野球のルール」で確認できます。
まとめ
- 小学生の球速アップは、投げ込みより体の使い方と安全な投球数が先
- 投球数の目安は、連盟(1日70球・週210球など)と医学会(全力投球1日50球・週200球)の2つがある
- 土台づくりは、横向きジャンプ・股関節・胸郭の練習が紹介されている
- 痛みがあるときは、投げずに医療機関へ
安全を最優先に、無理のない範囲で続けてください。
プロ野球の試合を見て、投げ方の勉強をしたい方は、「プロ野球のサブスクおすすめ比較」もご覧ください。