パリオリンピックは2024年7月26日から8月11日まで、フランス・パリで行われます。
パリオリンピックではブレイクダンス、サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングの4種目が追加されました。
追加された4種目は近年、競技人口も増え、人気が高まっています。
そこで、今回はパリオリンピックに追加された4種目について紹介します。
パリオリンピックについて
パリオリンピックが行われるのは2024年7月26日から8月11日までです。
オリンピックが開かれるのは通算33回目、フランス・パリで行われるのは1900年、1924年に続き、3回目。
パリオリンピックの開会式が行われるのは、パリの中心部を流れているセーヌ川です。
パリオリンピックでは新たに追加された4種目を加えた、32競技329種目が行われる予定です。
サッカーやラグビーなどといった、長期間に渡って行われる競技は開会式前から行われます。
新たに追加された4種目について
ここからは、パリオリンピックで追加されたブレイクダンス、サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングについてルールや注目選手、種目が選ばれた理由などを紹介します。
新たに4種目が追加された理由
ブレイクダンス、サーフィン、スケートボードなどは、どれも純粋なスポーツと言うよりも、ストリートスポーツのイメージが強いです。
これらの種目が選ばれた背景には、オリンピックの人気が落ちてきていることが関係してます。
特に、若い世代の関心が著しく下降傾向にあるため、世界中の若者に人気の高いブレイクダンス、サーフィン、スケートボードが採用されました。
ブレイクダンス
ブレイクダンスは「ブレイキン」とも呼ばれ、DJがかける音楽に合わせて、即興でダンスをし、かっこよさやダンス技術を競う種目になります。
ブレイクダンスは型の美しさを競う競技とは正反対で、創造性やオリジナリティ溢れるダンスを即興で行い、対戦相手と競います。
1人1人の個性を認め、多様性が重要視されるようになってきた日本でも、絶大な人気を誇っています。
パリオリンピックで正式に採用されてから、より一層人気が高まってきています。
ブレイクダンスでメダル獲得の期待がかかっているのは、21歳の半井重幸選手(ダンサー名SHIGEKIX)です。
半井重幸選手は7歳の頃からダンスを始め、2018年のユースオリンピックで銅メダルを獲得、2020年に行われた「レッドブルBC One」という国際大会では、史上最年少で優勝しました。
さらに、2022年の世界選手権でも2位になり、全日本選手権では3連覇を達成している実力者。
サーフィン
サーフィンは選手が波に乗り、技や技の組み立てを5人の審査員が、パワー、スピード、タイプ、難易度、フローの5項目を基準に採点します。
フローとは乗っている波から次の波に移るときの動きのことを「フロー」と言います。
オリンピックでは、スピードが出やすく、細かい動きやダイナミックな技を繰り出すことが出来るショートボードが使われます。
パリオリンピックのサーフィン日本代表選手は、女子は松田詩野選手、男子は五十嵐カノア選手、稲葉玲王選手、オレリー・コナー選手です。
オレリー・コナー選手はオーストラリア人の父と日本人の母を持つ選手で、2023年にオーストラリアから日本に登録変更しました。
4人の代表選手の中で注目選手は、プロ最高峰のチャンピンシップツアー(CT)で活躍しているコナー・オレリー選手です。
スケートボード
スケートボードはパーク種目とストリート種目の2種目で競われ、技の難易度、スピード、動きの多様性などで審査されます。
パーク種目は、曲面や坂が合わさったボウル状のコースで行われ、選手は坂などを利用し、スピードに乗り、技を決めていきます。
この種目では、スピードや技の高さに加えて、コース全体をいかに利用するかも審査基準になっています。
選手は45秒間を3回行い、点数が高い選手が次のラウンドに進めます。
ストリート種目は、坂や階段、縁石、手すりなどの障害物などを利用する種目です。
ストリート種目は一般的なスケートボードのイメージである、街中を再現したコースになっており、選手はコースを自由に使い、難度の高い技を5階、各45秒ずつ行ない競っていきます。
技の難易度も審査基準に組み込まれていますが、ボードの安定感も対象になっています。
日本のスケートボード選手には、金メダル有力候補が多数います。
東京オリンピックで金メダルを獲得した四十住さくら選手、堀米悠斗選手、西矢椛選手に加え、銀メダリストの開心那選手、銅メダリストの中山楓奈選手などがいます。
他にも、世界王者に輝いた白井空良選手、織田夢海選手などもいます。
スポーツクライミング
スポーツクライミングには「スピード」、「ボルダー」、「リード」と呼ばれる3種類の種目があります。
1つ目の「スピード」と呼ばれる種目は、高さ15mの壁を2人の選手が同時に登り、速さを競います。
2つ目の「ボルダー」は制限時間以内に、高さ5mの壁をいくつ上れるかを競う種目です。
3つ目の「リード」は高さ12mの壁を制限時間以内に、どこまで登れるかを競います。
スポーツクライミングの日本代表に内定している選手は楢崎智亜選手、安楽宙斗選手、森秋彩選手です。
注目選手は17歳にして金メダル候補と呼ばれている安楽宙斗選手です。
安楽宙斗選手は、2024年5月9日現在のクライミング男子世界ランキングで1位になっており、金メダル有力候補と期待が集まっています。
パリオリンピック新種目には金メダル候補が多数 まとめ
今回は2024年7月26日に開催されるパリオリンピックの新種目、ブレイクダンス、サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングの4種目について紹介してきました。
フランス・パリでオリンピックが行われるのは3回目で、ブレイクダンス、サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングの4種目は、若者の人気が高い種目です。
新たに採用されたブレイクダンスなどは、若い世代のオリンピック人気に火を付けるために採用されましたが、世界中で人気の高いスポーツであることは確かです。
日本でもブレイクダンスやスケートボードの競技人口は増えており、東京オリンピックでは、多くの日本人選手がスケートボードでメダルを獲得しました。
パリオリンピックの新種目には、多くの日本人選手がメダル獲得候補なので期待して、応援していきましょう。